呉市営バスの民営化で気になること
晴れ
朝、車のフロントガラスが凍っていました。もうこんな季節になったんだなぁ。恐らくこの秋一番の冷え込みだったのでしょう。
呉市営バスが平成24年4月から全路線を民営化する方針を決定したことは以前このブログで書きました。(過去記事2010/10/20)
呉市のHPによるとバス事業を取り巻く社会環境が急速に変化する中で、運行費用を運賃収入で賄うという、独立採算性を基本原則とする交通事業が成り立たなくなり、30年以上にわたって一般会計から多額の補助金を受けて経営をしてきた。(補助金額は近年10億円以上であるが、呉市営バスHPではなぜか平成13年度から黒字(19年度までのグラフですが)と広報しています。補助金がなければ毎年度10億円以上の赤字。)
小村市長の民営化に対してのコメントのなかで気になるのは、
・人件費を大幅カットする試算をしたが経営は回りそうにない
・公営のために路線見直しや人件費削減などの合理化が進まなかった
といったことです。民営化後2年間は路線、運行回数、運行時間帯、運賃制度などを維持し、敬老優待制度・心身障害者優待制度は継続していく方針。はたして、この方針で民間会社は経営が成り立つのか。(これまでの人件費があまりに高額?)それとも呉市から一定の補助金がでるのか。
江田島市としても直営の交通船事業、97%以上出資している第三セクターの江田島バス株式会社など、市民生活にとって欠かすことのできない公共交通機関の運営に苦労しているところです。呉市営バスの民営化に大きなヒントがないか注目したい。
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