江田島市ひろしまの森づくり事業
晴れのちくもり
8:45に市役所本庁に集合。第2回江田島市ひろしまの森づくり事業協議会の現地視察および協議がありました。みなさん、ひろしまの森づくり県民税というのをご存じですか?
平成19年(2007)4月1日から導入されている県民税です。個人(県内に住所がある人、県内に事務所、事業所、家屋敷を持っている人)は年額500円を納税しています。もちろん法人も事業規模に応じて納税しています。
この税金を創設した目的は、健全な森林を維持・管理し、次世代に引き継いでいくために県民や企業で広く負担し、これを財源に「ひろしまの森づくり事業」をする、です。
税収の使途目的は、
○人工林対策~荒廃した人工林の間伐や風倒木等災害対策など
○里山林対策~土砂災害防止,松くい虫被害跡地対策,竹林対策など
○環境緑化対策~都市緑化推進対策など
○木材利用対策~間伐材利用製品,木質バイオマスの促進など
○森づくりに関する情報発信や普及啓発など
事業は主に市町が行っており、江田島市でも平成19年度から以下の地域を整備しています。県からの交付金・補助金は年間およそ500万円前後。
江田島町 | 古鷹山周辺、 クマン岳周辺、子供の国周辺、古鷹山遊歩道周辺、ハタカミ周辺、 仏ノ塔周辺 |
能美町 | 野登呂山、真道山、高田周辺 |
沖美町 | 砲台山、個人のスギの人工林の間伐 |
大柿町 | 陀峯山、深江周辺、個人のヒノキの人工林の間伐 |
今年度に行った事業は、①古鷹山周辺 施業面積 2.35ha、②クマン岳周辺 2.75ha、③子供の国周辺 1.4ha。
今回の視察でクマン岳に初めて登ってみましたが、倒木や枯損木の除去などきれいに整備されているので登山にはうってつけのコースだと思いました。頂上も整理されており、眺望は絶品でした。(クマン岳をこよなく愛されている方のブログ。ボランティアで整備もされています。→ここをクリック)
視察後の協議会メンバーとの話し合いの中では、江田島市の五山(古鷹山、野登呂山、真道山、砲台山、陀峯山)+クマン岳は旧海軍兵学校に負けず劣らずの観光資源である、という意見で一致。(継続的な維持管理が必要。)今、サイクリング・アイランドとして脚光を浴び始めた中で、ハイキングも重要なファクターとなります。
ただし、こういった森林の整備をする場合、私有地があると中々難しいようです。所有者が特定できないところを勝手に整備(清掃)していいのか、という問題もあります。
尚、ひろしまの森づくり県民税条例は平成23年度までの5カ年の時限立法となっており、それ以後どうなるかは未定。私個人としては、こういった森づくり事業は継続すべきであると思っており、市町が長期的な事業計画を策定するために早く県条例の延長を求めるものであります。
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