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2010年11月 3日 (水)

H21年度交通船事業決算

晴れ

10110121_2 広報えたじま11月号に平成21年度の決算報告が掲載されています。(一般・特別会計公営企業会計)合併して江田島市となってより交通船事業の経営について改善をしているところです。

 燃料高騰時には運賃値上げと減速航行、諸手当の削減などで赤字縮小に努力し、また、今年10月からの西能美航路合理化(フェリー便休止)により赤字幅のさらなる圧縮と民間企業(芸備商船)の経営改善の一石二鳥を見込んでいます。

 ただ、6月28日から来年3月までの広島呉道路(通称、クレアライン)の無料化社会実験の影響は否めません。

216 10月13日に行われた決算審査特別員会(産業建設分科会)において、交通船事業事業に関わる職員及び船員のボーナス(期末・勤勉手当)の支給割合について、再度、法や条例に反しないか問い質しました。

 企業局長からは違反していない(適法)であるとの回答。(左写真:平成21年6月定例会で一般質問したときも副市長が違反してないとの見解を示した。)

Photo 過去にこの問題についてブログ記事を書いてみました。(2008年12月19日交通船事業 その3

 まず、船員についてですが、江田島市企業局も加盟している中・四国旅客船合同集団交渉加盟会社全日本海員組合で労働協約を締結しています。(これを基本として江田島市は就業規則を定めています。)

 この労働協約では船員の基本給が定めれれており、加盟している会社は一律同じ金額です。つまり江田島市の船員と芸備商船の船員も基本給は同じ。しかし、ボーナスなどは各社と全日本海員組合との個別交渉になっています。

20 左の写真は平成20年度の交通船事業に係わる一般職員および船舶職(船員)の期末手当・勤勉手当(ボーナス)及び退職手当の状況についてです。ボーナスはともに4.50月分の支給割合となっています。

 公営企業というものは本来独立採算制で運営されるものですが、近年、赤字経営が続いており、一般会計からの補助金によってどうにか運営しているのが実情です。

 民間企業であれば金融機関から借り入れるところを交通船事業では税金から補助を受けており、仮に黒字となっても返済しなくてよい(?)仕組みとなっています。江田島市と呉・広島を結ぶ民間5社からすると羨ましい限りの経営環境です。

 海上交通なくして江田島市が成り立たない以上は、公営船の維持は必要ですが、税の公平な使い方としては民間企業への支援も必要な時にきています。もちろん、最適な海上交通システムを構築することが前提となります。そのために江田島市公共交通協議会が存在している。全市的に仕組みを作り、必要な行政的支援はやるべきである。

税の公平な使い方
 公営船を利用していない市民からすると赤字補てんする税金を別のところに使ってほしいと考えます。たとえば、民間企業が経営難で航路廃止となれば、利用する市民は大変困ります。

 現実に秋月・呉航路が一時そうなりかけました。また、芸備商船も今回の社会実験以前には船を2隻から1隻体制にして減便する方向でした。市民の最大公約数が納得する施策が期待されます。

 今一度、江田島市に考えてもらいたいこと。企業局交通船事業における職員および船員のボーナス。赤字民間企業ではボーナスは在り得るのかということ。地方公営企業法にもあるように「同一又は類似の職種の・・・・民間事業の従事者の給与、当該地方公営企業の経営の状況」を考慮しなければ、法律違反ではないだろうか

 ゼロとまではいいませんが再考していただきたい。基本給は全日本海員組合と集団交渉する団体に加盟している民間企業と同じであるならば、ボーナスも同程度の割合に合わせるべきではないだろうか。赤字経営でも市の一般行政職員と同じ支給率というのはいかがなものか。赤字補てんに税金を投入している以上、市民への納得いく説明が必要です。

地方公営企業法

第38条 企業職員の給与は、給料及び手当とする。
2 企業職員の給与は、その職務に必要とされる技能、職務遂行の困難度等職務の内容と責任に応ずるものであり、かつ、職員の発揮した能率が充分に考慮されるものでなければならない。
3 企業職員の給与は、生計費、同一又は類似の職種国及び地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与、当該地方公営企業の経営の状況その他の事情を考慮して定めなければならない。
4 企業職員の給与の種類及び基準は、条例で定める。

江田島市交通船事業職員の給与の種類及び基準に関する条例
(期末手当)
第19条 期末手当は、6月及び12月に職員の在職期間に応じ、かつ、企業の経営状況を考慮して支給する。
(勤勉手当)
第20条 勤勉手当は、6月及び12月に職員の勤務成績の応じ、かつ、企業の経営状況を考慮して支給する。

江田島市船員の給与の種類及び基準に関する条例
(期末手当)
第16条 期末手当は、年2回在職期間に応じ、かつ、企業の経営状況を考慮して支給する。
(勤勉手当)
第17条 勤勉手当は、船員の勤務成績の応じ、かつ、企業の経営状況を考慮して支給する。

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コメント

2010年11月02日午後 上村汽船切串港発宇品行きフェリー に乗船しました。
天気も良くフェリーからの景色も良かったのですが、上から海に向けてゴミと思われる落下物がありました。
食品のパッケージの様なものでした。
フェリーの構造上、乗客の投棄したゴミではありません。
ブリッジと同じ高さのデッキには乗務員しか入れませんから。
ボーナスが少ないのには同情しますがシーマンシップは何処に行ったのですか?

小用港では便数の減った高速艇が停泊しています。
乗務員はよほど暇なのでしょう。
高速艇からゴルフクラブを持ち出して桟橋で空き缶を打ってゴルフの練習をしていますね。
燃料価格が高騰しているのであれば節約の為に船をできるだけ軽くする工夫をした方が良いと思います。
ゴルフクラブは会社の正式な備品であり積載していなければならない!と仰るならしかたありませんが。

市民・利用者は見ていますよ。見て見ぬふりをしています。島外への交通インフラが欠ければそれは島の死を意味しますので。

他の海運会社と給与・待遇面を同等にすればこれら乗務員の意識が改革され、改善されるのでしょうか?はなはだ疑問です。
そして赤字を補填する必要がある。
なにかモヤモヤとして納得のいかない気持ちになりますね。

投稿: reaper | 2010年11月 3日 (水) 19:07

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