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2010年10月13日 (水)

下水道使用料の見直し

晴れ

 午後より産業建設常任委員会が開催されました。議事内容は、下水道事業経営の現状と課題に対する取組状況について。

1.整備状況
 江田島市では、合併前の旧4町時代から下水道の供用が始まり、毎年下水道管の布設工事を行って下水道普及の向上に努めています。平成21年度の整備率は66.9%で、下水道への接続人口は9,907人、接続率は59.1%となっています。処理区によって接続率にばらつきがあり、下水道への接続率は平成16年度以降60%弱で停滞しています。

  処理区 整備人口 水洗化人口 整備率 接続率
江田島町 中央 3,995人 3,058人 51.8% 76.5%
切串 1,655人 641人 92.4% 38.7%
*大須 289人 188人 100.0% 65.1%
大柿町 大柿 2,054人 753人 37.9% 36.7%
能美町 中田 3,190人 2,511人 100.0% 78.7%
鹿川 1,917人 794人 90.9% 41.4%
沖美町 *沖 1.516人 897人 100.0% 59.2%
*三高 2,148人 1,065人 100.0% 49.6%

*は農業集落排水事業

2.経営状況
 江田島市の下水道事業では、接続戸数が増えると使用料収入も増えているが、同時に汚水処理費も増える傾向にある。(当たり前ですが)平成20年度の経費回収率は56.8%で、一般会計からの繰入金学は1億1,000万円余。(独立採算にはほど遠い。全国の自治体も深刻な状況です。2006年度の汚水処理の赤字は全国で約5,000億円。)
※経費回収率=使用料収入÷汚水処理費

3.今後の課題
 当面、下水道事業の独立採算を目指し、経営健全化の強化に努める。(建設・維持管理コストの縮減に引き続き努めるとともに、社会情勢の変化に応じて下水道整備計画を適時適切に見直していく。)
下水道使用料の見直しを検討する。(→値上げ方向)
②接続率を向上さえるため、理解と協力が得られるよう、戸別訪問を行う。
③し尿・浄化槽汚泥の集約処理を行う。(平成21年に着手)
④下水道区域について、効率的整備が可能となる区域へ見直した。(平成20年実施)
⑤下水道事業経営状況の透明化を目的に企業会計へ移行。(平成23年に実施予定)

【市の下水道事業経営に対する考え方】
①現行料金による使用料収入では毎年1億600万円余りの財源不足を生じる。
→使用料金の値上げが必要。
②3年間の期間で財政計画を策定して使用料の見直しを行う。
③今後3年間(平成23~25年度)の収支見込みでは、収入5億6,300万円に対して支出が8億8,500万円となり、この不足分3億2,200万円(1億730万/年)を補うためには57.3%の使用料値上げが必要。
→汚水処理経費回収率100%が理想だが、平成25年度見込み65%(1億600万円の不足)を80%とするため、平均22.8%値上げを考える。(大幅値上げを避ける。)不足額については、一般会計から補てん。
→値上げの時期:平成23年度内を予定(上水道と下水道の一括請求業務開始を目途。おそらく10月開始を目標。)

 上記のような執行部からの説明があり、その後、質疑が行われました。主なものは以下の通り。
・下水道事業のさらなる見直しについて。(下水道計画の推進をどうするか。)
・値上げ前に接続率向上がまず先ではないか。(値上げすることで接続しない件数が増加しないか。)
・下水道法(利用可能日から3年以内に水洗便所へ改造する義務及び改善命令違反の罰則)を説明しているかどうか。→していない。
・水洗便所改造などの補助金体制は?→市としては考えていない。
・合併してよりサービス低下(料金値上げも)ばかり。→これまでが加入促進のため低料金設定していた。

 尚、今回の執行部説明(下水道使用料値上げ案)を受けて、産業建設常任委員会としては、さらに慎重を期すため、継続調査することで会議を閉会しました。

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