自治体職員有志の会シンポジウムin広島 (その1)
7月31日(土)に開催された自治体職員有志の会第7回シンポウジウムin広島に参加させていただきました。(基本的に自治体職員の方がメインとなりますが、自治体関係者だけでなく、広く市民の方、新しい公共を担う総ての方々の参加を募っていたので申込をしました。)
いろいろと勉強になったのですが纏めるのに手間取っています。私の主観的な切り口(理解)もあり、取り留めのない文章となるかもしれませんが、少しづつ書いてみよう。
ウェルカム講演ということで湯崎英彦広島県知事のスピーチがありました。印象に残ったこととして、3つの視座についての話がありました。
1.県民起点: Customer first。県民(企業、NPO、将来の県民も含む。)視点に立つこと。
2.現場主義: 財政当局(江田島市では財政課)は現場を無視しがちである。現場にこそエース級を。農政についての問題は農地・農家で起こっている。
3.成果主義: 目標を設定して達成する。予算主義から成果主義への転換が必要。いくらの予算をとったではなく、何をどのくらいのコストで達成するか、が注目されるべき。
私の感想ですが、湯崎知事は大変フランクに分かりやすい説明をされる。通産省(現:経済産業省)出身ですが、一度、民間企業の経営者をされたという経歴のためか役所に対する改革意識が非常に高いと感じました。ぜひこれからの広島県を大いに盛りたててほしい。
続いて古川康佐賀県知事の基調講演がありました。地域主権に関するエピソードを織り交ぜてこれからの自治体がどうあるべきかというテーマを教えていただきました。例えば、次のエピソード。
あなたは河川管理を担当している部署にいる。ある日、あなたの机の電話が鳴った。「市内の○○川の川沿いに暴力団が事務所を構えている。その敷地は法律上河川敷になっていて、県が貸しているのではないか。問題ではないか。」 事実関係はそのようだ。占有許可という形で許可をしている。ところが河川法には、暴力団だからという理由で占有許可を取り消せるとは書いていない。あなたならどうする?
というような例を出しながら出席された自治体職員に問いかけておられました。古川知事が言わんとすることは、法律上正しく手続きをしていても住民の理解が必要で、社会の要請に応えるのが真のコンプライアンスである、ということです。
住民に対して責任を果たすのが行政の役割である。あと一つ、面白いことを言われてました。知事自身も自治省(現:総務省)出身ですが、公務員は失敗しても首にならない・給料減らないのになんで失敗が怖いのか、とも。勿論、法律・条例違反はよくありませんが積極的に行動すべきです。最終的な責任は首長が取るものだと思います。
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