どうなる海上交通
雨のちくもり
午後からの交通問題調査特別委員会を傍聴しました。
(1)交通計画について
3月策定の江田島市地域公共交通総合連携計画(江田島市公共交通協議会)についての概略説明。やはり中心的な質疑は西能美航路の合理化・効率化(説明資料→ここをクリック)。
10月から半年間、フェリーは芸備商船の三高-宇品航路に集約。市はフェリーを休止し、中町・高田-宇品の高速船に特化し増便する。市営フェリーの休止で三高港の車両利用数を増加させることで芸備商船の収益向上を狙う。(市営船の不採算部門切り捨てとも、共倒れにならないためともいえる。また、市所有のフェリーを芸備商船に貸し出す案もある。)
ただし、フェリーを集約したとしても、6月からの広島呉道路無料化の影響が懸念されます。新たなトピックとしては、これまでフェリーで取り扱っていた小荷物を高速船でも可能かどうか検討中とのこと。
一部議員からも指摘があったが、公共交通協議会の代表者でもある副市長が別の公務のため出席されなかったことが残念です。
(2)公営船の運営状況について
平成21年度の決算収支見込みが説明される。約5235万円の赤字。(今回は一般会計からの補助金はない。20年度は9000万円の補助金があって172万円の黒字。→実質8800万円の赤字であるから赤字幅の改善。)
一般客が前年度に比べて53,154人減。高速客、定期客もそれぞれ28,745人、22,400人の減。(定期客は1枚で50人換算。)車両については21,361台の減。フェリーの減便や運賃値上げも影響しているだろうが、通勤・通学・通院など人口減も大きなファクターです。
一部議員のなかから通勤などの補助金制度を設け、働く世代を島に呼び込むことも必要ではないか、という意見もでる。私見として、定住促進のため一定の所得制限を設けながら全航路で通勤・通学補助はやるべきだと思います。
※市営船: H20年10月からフェリー 12便→6便、高速船 22便→20便
| 固定リンク
「交通問題(船・バスなど)」カテゴリの記事
- 瀬戸内シーライン、市制20周年記念乗船券を販売(2024.09.25)
- 早瀬大橋の補修・耐震補強事業(2024.05.21)
- 高速船シースピカ、G7広島サミットで活躍(2023.05.25)
- いよいよ新造船『瀬戸ブルー』就航(2023.05.02)
- R4年度第4回江田島市公共交通協議会について(2023.04.05)
コメント