くもり時々雨
昨日の夕方のテレビでシコー株式会社という電子部品メーカーの特集がありました。パソコンのファンモーターや携帯電話のバイブ機能につかう小型モーターなどを製造しています。
今は生産拠点を中国(上海)にも数か所持っており、小型モーターの製造過程などが映し出されました。数千人の組み立て労働者がおり、活気に満ちていました。創意工夫によって成長している民間企業のたくましさを垣間見ました。
30年ほど前から日本の製造メーカー(特に家電メーカーが先発、その後、自動車など。)が人件費の安い海外へ生産拠点を移転し、その地域も韓国→台湾→東南アジア→中国へとシフトしてきました。
国際競争力に勝つため、安価な製造コストを求めて展開してきた結果、日本の産業の空洞化という結果をもたらせています。もちろん、製品をさらにその製造拠点から輸出するために空港・港などのインフラ整備も国家プロジェクトとして整えました。
近年、ハブ空港やハブ港として上海、仁川、釜山などが脚光をあびており、日本も羽田空港のハブ化や横浜・神戸港などのスーパー中枢港湾構想などで国際競争力を高めようとしていますが、肝心の製造業がどこまで日本回帰するか。この先20年後、30年後を見据えた国家づくりが急務となっています。
いま江田島市も合併してから正念場を迎えています。10年後、20年後のあるべき姿を模索しながら宝の島をみんなで考えていかなければなりません。
先日(1月24日)の中国新聞に”公設民営で航路守る”という愛媛県の事例が掲載されていました。江田島市についても触れられており、田中市長のコメントもありました。
私も以前から一般質問で島根県の隠岐汽船の例(こちらは民間企業から船舶を自治体等が買い上げてリースすることで支援。)を挙げながら、公設民営化(指定管理者制度も含む)について質問していますが、ここ数年で民間企業の体力にも限界がきています。早期にこの問題に取り組まねば、江田島市の存亡にかかわります。
最近のコメント