H22年度第5回江田島市公共交通協議会
くもりのち晴れ
今日開催された協議会で西能美島航路の集約案が示され、今年10月から半年間の実証運航を始めたいとの案が提示されたようです。
市営船フェリーが高田・中町港の寄港を取りやめ、芸備商船と三高港-宇品港(広島)サービスを一本化するというもの。(切串港-宇品港の上村汽船・ファーストビーチの民間2社体制と同様か。)フェリー廃止となる中町・高田港-宇品港は市営高速艇の増便と運賃値下げで補う検討案も示された。
この流れは交通協議会発足当時から方向性としては示されており、既定路線の事務局案ともいえる。ただ、三高-宇品線を運航する民間会社(芸備商船)とどういったところまで市企業局が話を詰めているかということも実証運航を進めるにあたってのキーポイントとなるだろう。
2社の航路集約により、三高-宇品線の便数としては増便になるのか、それとも減便になるのか。料金面やダイヤ構成が利用者にとって使い勝手がよいものになるかどうかという点も重要です。
また、2社の収益改善という点では、それぞれ単独での運航採算制(利用者が多い時間帯の便を運航するほうが有利。)とするのか。この場合は、一定期間(たとえば2か月ごと)で運航する時間帯を2社で交換するというやり方もある。それとも運賃収入をトータルの運航便数に按分して配分するのか。切符販売等の一元化ということであればコスト削減というメリットもある。
取りあえずは今の段階では一本化の案が提示されただけであり、フェリーの中町・高田寄港が中止となるならば、能美町の地域住民に対しての説明がどのようになされるのかもポイントといえる。
第4回協議会の資料にある第2回海上分科会にも意見として出ていたが、企業局の航路の状況(収支等)については、もう少し情報公開が必要(例えば、フェリー・高速艇の航路ごとの運航採算など)であり、関係地域の市民に分かりやすい説明が求められます。今回の協議会が新聞等で報道された後にどういったリアクションがあるのか注目したい。
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