晴れ
昨日の協議会では以下が協議事項でしたが、地域交通総合連携計画策定業務の進捗状況の報告が大半を占め、具体的な協議は次回に持ち越した感じのようです。
(1)交通空白不便地域モデル地区の選定
これは市内のバス交通についてのモデル地区選定です。通勤・通学(広島・呉との船便の乗り継ぎ)、買い物(ゆめタウンなど)、地区別バスダイヤを検討し、来年度におけるバスの実証運行をおこなう地区を決定します。
協議会資料では以下の地区が不便地区と選定されまました。この中から最終地区を選定するわけですが、選定にもれた地区は平成23年(再来年)以降より随時着手の予定。(実証運行は3年間)
・江田島地区: 切串、幸ノ浦、大須
(バス会社からは秋月が意外と不便という。)
・能美地区 : 高田
・沖美地区 : 地域全体、とりわけ三吉地区
尚、大柿地区をどう考慮するか、という委員の意見もありました。
(2)航路の合理化、効率化について
今朝の中国新聞記事にも取り上げられていました。前回の協議会から船のテーマは西能美航路の再編となりつつあります。
江田島市交通船は平成20年度決算は一般会計補助金(9,000万円)やフェリー売却益がなければ1億4,739万円の赤字。(営業損失は1億5,000万円)累積赤字は3億3,005万円。
平成19年度の1億円、20年度の9,000万円の補助金が無ければ、累積赤字は5億2,000万円を超えています。燃料の高騰等もありましたが恐ろしい数字です。
なかでもフェリーの採算が足を引っ張っています。フェリーは車両を運ぶことによって利益を生み出す仕組みとなっていますが、ダイヤが不便なのか、民間航路との競合のためか乗船台数は減少の一途です。
一方、三高・大須~宇品航路の民間会社も事業主体の経営状況悪化から、以下の意向が中国運輸局に示されています。
①フェリー2隻運航から1隻運航
②三高~宇品16往復→11往復
③大須~宇品6往復→5往復
こういった状況を見ると必然的に西能美航路の再編という方向性が導き出されます。私見としては、運航主体は別にしてフェリーの三高港への一元化には賛成です。
ただし、中町・高田地区の方々からは、高速艇を使わざるを得なくなるという不満は出てくるでしょう。(フェリー減便の時にもありました。)その解決策の一つとして、中町港・高田港⇔三高港のバスのシャトル便を運行することによって、運賃負担軽減策をとることが可能ではないだろうか。
切符も中町港⇔宇品港で発券し、中町⇔三高はバス、三高⇔宇品はフェリーという輸送モードで対応する。外国貨物ではSEA & AIR(シー・アンド・エア)というサービスがあります。
例えば、神戸からロンドンまで貨物を運ぶ場合、運賃は船のほうが飛行機より安いが時間は飛行機のほうがはるかに速い。料金・時間ともに中間となるのがシー・アンド・エアであり、神戸からシンガポールまでは船、シンガポールからロンドンまでは飛行機とする輸送サービスです。
一歩進めて、中町からのバスがそのままフェリーに載って、紙屋町バスセンターまでの路線を検討してもいい。そうすれば高齢者にとっても乗り換えが無くて喜ばれるのではないだろうか。せっかくの地域公共交通活性化・再生総合事業です。実証運航(行)をするのにはもってこいのアイデアだと思いますがどうですか?
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