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2009年10月30日 (金)

戦後教育が日本人を変えた

晴れのちくもり

 10月28日 呉市民会館で(社)呉青年会議所主催の講演会がありました。高橋史朗氏(明星大学教授)の講演を聞いてきました。演題は『戦後教育が日本人を変えた』。高橋氏は早稲田大学卒業後に渡米され、GHQ(連合軍最高司令官総司令部)の公開文書で占領政策、特に戦後教育について研究されました。同氏は親学推進協議会の理事長としても活躍されています。

 近年、教育界では学級崩壊というのはごく当たり前に起こることという認識をされているのではないでしょうか。なぜこのようなことが起こるのだろう。児童、保護者、担任、地域、環境と主な原因はいろいろとあります。今回の講演でも触れておられましたが、家族や地域の絆(きずな)の崩壊ではないか。会津藩校 日新館の什(じゅう)の掟(約束)の最後に『ならぬことはならぬものです』とあります。学校に入る前に家庭や地域で子どもに道徳(やってい良いことと悪いこと)を教えなければならないのではないでしょうか。親が模範を示さなければ。

 太平洋戦争後、GHQは日本が二度と戦争を起こさないため(なぜそうなったか、ということも突き詰めていかなければ)、日本人の精神的武装解除を行ったとされ、家制度の解体もその一つであったという。戦後教育では平和と民主主義、そして子どもたちの自由を認め(いかなる真理も強制しない)、自虐感(戦争への罪悪感)を植え付ける歴史を学んでしまったのではないか、ともいえます。

 いま『愛国心』という言葉は危ないという方もいるが、諸外国では愛国心を持つのは当たり前のことです。自分の国が愛せなくて明るい未来があるのだろうか。今一度、日本人のかたちを取り戻さなければいけません。かつて礼儀正しかった日本(人)、美しい日本を復活させたいと思いました。

(追記)歴史というのは戦争に勝った側が創るものである、という本を高校生の時に読んだことがあります。なぜ戦争となったかの背景を理解することこそ大切です。まずは自国を愛し、そして他国を理解しなければなりません。

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