H21年度第2回江田島市公共交通協議会
くもり
13:30から大柿分庁舎であった第2回江田島市公共交通協議会を傍聴しました。地域公共交通総合連携計画策定には株式会社バイタルリードが7社の候補者から選定されて業務委託契約を協議会と締結しました。
すでに連携計画策定業務は開始されており、現況・利用状況・ヒアリング・アンケートなどの調査が随時行われています。今回の協議事項は、交通空白不便地域モデル地区の選定についてであり、平成22年に実証運行モデル地区としては、江田島町と沖美町から選定する予定とする案がでています。今回の資料については、江田島市HPで近日中に公開されるかと思います。
三高・大須~宇品航路の現状についての説明がありました。これは市議会全員協議会(9月11日開催)でも説明されましたが、芸備商船が経営状況悪化から、フェリー2隻運航から1隻運航とし、三高~宇品16往復→11往復、大須~宇品6往復→5往復にしたいという意向を中国運輸局に示したというものです。江田島市としては、本協議会で策定する連携計画のなかで再編等の方向性が定まるまで運航回数の現状維持を求める回答を広島県を通じて運輸局に通知しております。先日の報道のとおり親会社である防予汽船が民事再生法の適用を山口地裁に申請(10月1日)しており、江田島市の希望がかなうかどうか予断が許されません。
協議会事務局より、フェリーの三高港への一元化の前倒しが必要であるとの説明がありました。おおよそ能美町在住の委員各位から、調査結果を待たずに一元化論はいかがなものか、という意見がでました。”一元化ありき”の流れになる危惧を懸念しているようです。根本的には、中町・高田港からフェリーがなくなると、高速艇のみとなり、利用者は高額な運賃負担になる、ということが前提にある。
中町・高田~宇品航路は三高・切串よりも運航距離が長く、高コストであるということが市営船事業の赤字の元凶であることも考えないといけません。例えば、中町・高田~三高をバスによるピストン輸送とし、三高~宇品をフェリーに一元化することも一つの考え方です。フェリーは車を運んで初めて利益が出る輸送サービスです。車両が乗らなければ収益も改善しないことをまずは理解しなければなりません。
このようなことを今回の協議会で検討してもらい、平成22年度からの実証運行(航)をしながら江田島市にとって最適な交通体系(陸上・海上)を構築してほしい。
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