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2009年5月28日 (木)

ある市民からの電話

くもり時々晴れ(一時雨)

 3年連続して呉市ニ河球場で開催された広島カープ公式戦(今年は対千葉ロッテマリーンズ)は夕方からの天気が心配されましたが、4対3でカープが見事勝ちました。3年間の呉での成績は2勝1敗です。

 匿名ですが昨夜、市民の方から電話をいただきました。市職員の給与についての疑問が中心でした。【議会だより】や中国新聞のこれまでの記事をもとにした率直なご意見。総括すると3問の質問がありました。あなたは若いからこれからどんどん頑張りなさいというありがたい言葉をいただきましたが、おかしいと思ったらお叱りください、とお願いしました。

【問1】 市職員の給与は県内14市の中で13番目。ラスパイレス指数(国家公務員との比較)は93.6%というが江田島市に国家公務員は一体何人いるんでしょうか? 国家公務員との比較というのはおかしいのでは? また、市民税を徴収しているのであれば市民の所得はわかるのではないか?

【答1】 市内に国家公務員はそれほどいないと思います。おっしゃる通り国家公務員との比較は意味がありません。地方公務員法(第24条第3項)の趣旨は人事院勧告が調査する国全体の従業員50名以上の民間企業平均でなく、自治体(江田島市)の民間企業との比較だと私は解釈しており、昨年12月定例会でその点を田中市長に質問しました。

 市長からは『可能であれば地場民間企業の給与を調査する。』という回答をいただきました。(ただし、職員の生活給であるから簡単にメスがいれられないという発言にはいささか疑問が残るところです。すでに呉市は財政集中改革宣言をして平成20年度から5年間、一般職を含む給与・対職員の一律カットをすることになっています。呉市より江田島市のほうが財政的に豊かであると当時の曽根市長も思っていたのかな。)

 県民・市民税を江田島市が徴収している以上、市民の給与収入は把握できます。ただし、市の民間企業単位での比較調査について、法的拘束力がなく十分な回答がいただけないということではないでしょうか。(徴税データを基に民間企業別に把握しようと思えば簡単にできそうですが個人情報保護法の壁もあるでしょう。)

 市長答弁は行政としての言い訳でしかない、といわれればそれまでです。(尚、地公法24条3項が市民給与所得との比較を求めているとは解釈できません。あくまでも民間企業単位(=会社別)での比較でしょう。法学的というか、法学を学んだ方ならよく聞く言葉ですが、ザル法です。いわゆる抜け穴が作られているということです。)

地方公務員法
(給与、勤務時間その他の勤務条件の根本基準)
第二十四条 職員の給与は、その職務と責任に応ずるものでなければならない。
 前項の規定の趣旨は、できるだけすみやかに達成されなければならない。
 職員の給与は、生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮して定められなければならない。
 職員は、他の職員の職を兼ねる場合においても、これに対して給与を受けてはならない。
 職員の勤務時間その他職員の給与以外の勤務条件を定めるに当つては、国及び他の地方公共団体の職員との間に権衡を失しないように適当な考慮が払われなければならない。
 職員の給与、勤務時間その他の勤務条件は、条例で定める。

【問2】 市長は今年度さらなる給与カット(7%→12%)と新たにボーナスもカットすることを決めましたよね。今回さらに夏のボーナスをカットすると聞きますが、議員は2年間報酬カットしているから夏のボーナスカットをしないというのは何故ですか?

【答2】 職員のボーナスカットをする以上、職員に理解してもらうために市長が決断したことだと思います。おそらく次には給与カットも考えておられるのではないでしょうか。

 議員としては今年11月から定数が6名減ります。市民の方からみると屁理屈と思われるかもしれません。言い訳と取られてもいたしかたないと思っていますが、個人的にはしっかりと議会活動をしています。11月以降、私が議員であるかどうかわかりませんが、市民のご支持があって議会にいるならば、市民のみなさんが納得できるような議会にしてみたいです。

問3】 人口3万人を切っている江田島市に副市長が2名いるのはおかしいと私の周りでは話題になりますが。

【答3】 田中市長になって、2名の副市長は一旦、辞職願を提出されたと聞いてます。(前市長から任命されている以上、辞職願を出すのが一般的ともいえる。) 市長は議会経験は豊富にありますが行政経験はなく、一定の期間はまさしく補佐的に両名の経験(行政マンOBと教育行政マンOB)が必要と判断されたと理解しています。

 もちろん議会でも副市長は1名でよいのではという議論もあり、私が所属する会派としても市長に直談判したこともあります。おそらく副市長1名となるのはそう遠い時期ではないと思います。

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