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2009年4月 9日 (木)

江田島小学校建設問題(その2)

晴れ

 道すがらの桜並木を通るのですが桜吹雪もいとおかし。

 15:00から江田島市第4回全員協議会に出席しました。江田島市小学校新築(建築)について、市長含めた執行部より現時点での市の方向性について報告がありました。

1.契約等の状況説明

  仮契約日     : 平成20年8月27日
  当初請負金額   : 8億1,375万円(消費税別)
  議会議決日    : 平成20年8月29日
  工期           : 平成20年8月30日~平成21年12月14日

  変更契約日       :   平成21年2月3日
  変更後請負金額 : 8億1,616万5,000円 (想定外の地下埋設物除去の追加費用)
  工期            : 変更なし

   平成21年3月30日時点の工事出来高(金額ベース)は22%。(1億7,955万円)
  ←江田島市からの前途金(前払い)は1億円。
  ←前途金は工事金額の最大40%支払う。小学校建設事業は2ヵ年度にまたがるため、20年度は1億円(2億5,000万円が工事金額でしょう)。

2.古澤建設工業株式会社(以下、古澤建設)に建設完工まで引き受けてもらう。

(理由)
 ①民事再生法第49条では契約の解除/続行は古澤建設に選択権があり、契約続行の通知が代理人(弁護士)からきた。
  ⇒解除すると市が損害賠償請求されるおそれがあり敗訴は確実。 

 ②古澤建設が市に対して、小学校建設にあたっての資金計画や銀行の預金残高証明を示した。資料を検討した結果、建設続行に資金的な問題はないと判断。
  ←3月末までの下請け業者への支払いはすべて済んでいる。
  ←債権者の大部分は金融機関。

 ③4月8日に開催された債権者説明会で、小学校を完成させたいという発言に対して特段の異論はなかった。

質疑応答(私の理解では以下のとおり。)

Q. 循環取引によって(入札資格の)ランクが上がって受注できたのではないか。10年前から悪質な取引をしていると聞くが、これをどう評価するか。
A. 『4年前から取引していたが、取引の違法性(循環取引)の認識はなかった。詐欺的行為にあったようなもの。』と報告を受けている。

Q. 完成させたとして、その後、古澤建設がどうなるか分からない。完成後の補償についてはどう考えるか。
A.  2年間は瑕疵担保責任がある。

Q. 市の支払額と履行保証は?
A.  支払いは出来高払い。3月30日現在の出来高22%(1億7,955万円)であるが市が支払っているのは前途金1億円のみ。(まだ出来高の全額は支払ってない。)履行保証についてはあいおい損保に保険をかけている。

Q.  広島ガスは循環取引に関する子会社の負債を救済しないと聞くが工期遵守は大丈夫か。その点を心配する。
A.  現時点で報告を受けた資金計画等からみると工期を守れると判断。現時点では民事再生法申請の受理段階であり決定まで約6か月。それまで工事続行したとして市は4回の支払期日があり、資金的には工事続行できると判断。

Q.  工程管理および品質管理についてはどうか。
A.  これまでは別々に管理していたが、今後は合わせてみていく。これまで以上に現場に出向き、中間検査も複数回おこなう。

 以上のようなやり取りがありました。今後の動向を注視しなければなりませんが、市がこれまで以上に建設会社と綿密に連絡を取り、小学校建設完了にむけて努力する姿勢を評価したい。現時点での市の対応としてはやるだけのことはやっているのではないか。

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