広島県予算発表と財政状況
晴れ
昨夜の雨も止み暖かい朝を迎えました。
広島県が2009年度(平成21)の当初予算案を発表した。一般会計は総額9,379億5,000万円で20年度より48億円(0.5%)マイナス。大きな柱としては、
1.「緊急経済・雇用対策」の実施
2.「元気な広島県づくり」の推進
(1)ひとづくり
(2)中枢拠点性強化
(3)新たな過疎対策
(4)暮らしの安全・安心対策
(5)地方分権改革
3.財政健全化への取組
県営水道送水ルート強化整備事業(緊急連絡管など)として1億1,000万円。江田島市は2006年(平成18)8月26日に県営水道の送水トンネル崩落事故を経験しています。災害・事故などに強い供給体制の構築が急務です。
詳しくは広島県HPへ。
気になるところとして広島県の財政状況です。財政健全化のための具体化方策を反映させても毎年度300億円以上の財政不足が発生するという。財政不足を補うための財政調整基金(貯金)は平成3年度の1,932億円をピークに急降下し2009年度末の残高見込みは25億円。非常事態といってもいい状況です。
財政調整基金
地方公共団体における年度間の財源の不均衡を調整するために地方財政法で義務付けられている資金で取り崩せるのは以下のいずれかに限られます。
①財源不足時の穴埋め
②災害
③緊急に必要となった公共事業などやむを得ない場合
④財産取得
⑤地方積の繰上げ償還
一方、広島県の県債(借金)残高は21年度末で2兆93億円を見込んでいます。国の交付税措置や減債基金として積み立ている県債を除いた実質的な県債残高は21年度末に107億円減少するといっても1兆5,420億円あります。県民一人当たり53万5,417円の借金。
減債基金は平成10年度の51億円から平成19年度1,098億円と増えておりますが県債の満期一括償還のため各年度で積み立てているのもです。つまり財源不足の足しにはならない(支払いが決まっている)積立金です。
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