交通船事業 その1
晴れ
暖かい一日でした。
江田島市の交通船事業について、私なりに考えをまとめてみたいと徒然なるままに記します。独断と偏見の部分もありますので、間違っていたらご指摘ください。
まずは平成11~20年度(旧:能美町時代から今日にいたるまで)の交通船事業の年度損益推移を見てください。
平成14・15年の2ヶ年度のみ黒字です。平成14年度(2002)に4月1日から高速艇運賃を大人740円から870円に17.6%値上げしており、増収が寄与したものと推測できます。
平成19年度は一般会計から1億円の補助金があったので実質赤字は1億6226万円といえます。
20年度予測においてはプリンセスのうみ売却益5900万円を特別利益計上して1億3855万円の赤字見込み。(経常赤字は1億9755万円)
次に累積損益のグラフです。平成12年度(2000)より累積赤字となっております。
平成17年度は建設改良積立金8000万円の取り崩しがあったので累積赤字額は前年度に対して2000万円増の1億2700万円ですんでいます。
平成19年度は一般会計から1億円の補助金を受けて3億3178万円。(実質累積赤字は4億3178万円)平成20年度はこのままでいくと4億7033万円を見込んでいます。
赤字の原因は、以下につきます。
①利用客の減少
②燃料費の高騰
①についてですが、フェリーというのは人ではなく車両を運ぶことで利益を上げます。平成16年度に7万9700台であったのが平成19年度は5万4900台と4年のうちに2万4800台減少しております。明らかに赤字の大きな原因です。
②については想像を絶する値上がりです。グラフのとおり平成16年度から比べると平成19年度は1億990万円アップしています。
江田島市の生命線はなんといっても船便です。通勤・通学・通院・観光・買い物など呉市・広島市との交通は船便なくしてありえません。
①、②は民間会社にとっても同じ状況と考えます。いかにコスト削減するかということが航路維持に不可欠です。そのためにどうすれば良いのか、を考えなくてはいけません。
いくつかのポイントがあると思います。私が今、思いつくこととしては、江田島市と広島・呉航路を運営する事業体の4つの一元化です。
①予備船の共有化
②船員の一元化
③代理店の一元化
④燃料購入の一元化
まだまだあると思いますが、これらの点を軸とした自論(勝手な思い込みかもしれませんが)を次回に記します。
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