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2008年12月25日 (木)

交通船運賃値上げ条例可決

晴れ

 昨日に続き、2名の議員が一般質問をしました。今日の重要案件は、

 議案第105号 江田島市旅客定期航路事業運送条例の一部を改正する条例

 交通船の運賃値上げ条例です。中町・高田/宇品の区間で、

フェリー 現 行 改 定 備 考
大人    590円    620円    30円値上げ
通勤定期(1か月) 21,240円 22,320円 1,080円値上げ
通学定期(1か月) 12,390円 12,420円    30円値上げ

 

高速艇 現 行 改 定 備 考
大人    930円   1,030円    100円値上げ
通勤定期(1か月) 27,900円 30,900円 3,000円値上げ
通学定期(1か月) 16,740円 16,740円    現行どおり

 ※車両については100~200円値上げ。約5%の往復割引を導入。

 提案理由は原油価格の高騰等により運賃を変更するというもの。

議員各位からは以下の質疑あり。

Q.原油価格は下降気味であり、一定の価格となれば値下げするのか。
A.累積赤字3億7000万円(平成20年度見込み)の解消が必要。どの原油価格でということはいえない。

Q.短期間でも社会実験として車両の往復運賃を半額(片道分)にして車両台数増加を研究してみては。
A.西能美島(三高港と高田港)の車両の奪い合いとなり見込めないと考える。

Q.市民への説明は。
A.累積赤字や原油高騰の説明をする。

Q.もう一度、議論してから採決すれば。
A.すでに交通船事業については委員会・全員協議会で議論しており、今回採決願う。地域の方々には市長が値上げした、といっていただいていい。

 おおよそ上記のような質疑後に討論となる。

反対討論:鎌田議員、私
賛成討論:林議員(産業建設常任委員長)、扇谷議員(企業会計特別委員長)

 尚、私の反対討論は以下のとおり。

反対討論

【平成16年度から交通船事業は当年度損益の赤字が続いており、平成18年6月1日からの運賃値上げ、また、最近のフェリー減便や減速航行による燃料消費削減の経営努力は認めるところです。

  しかしながら、江田島市の条例で、交通船事業にかかわる職員や船員の期末・勤勉手当は企業の経営状況を考慮して支給する、と規定されながら、平成18年度支給割合は、一般職は年4.45ヶ月、船舶職は年4.65ヶ月です。平成19、20年も概ね同じです。

 平成19年度で1億円、平成20年度で9000万円を一般会計から繰り入れており、今回、運賃を値上げするのでは利用する市民に対しての説明になりません。先ずはこの点において一定の努力を示して値上げするのが筋であると考えます。

 よって、私は本案に反対いたします。】

 今回の値上げについてはやむを得ないと私も思います。しかし、納税者である市民と納税者かつ利用者である市民に対しての説明において不十分としか考えられない。

 条例に違反しているとも思える期末手当等については、行政サイドも十分認識していただいていると思いますが来年に向けての全日海との折衝に期待するしかありません。

 尚、本案は賛成18、反対6で可決され、値上げは2009年4月1日からということになりました。

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