船舶速度と燃料消費の関係
晴れ
昨日よりは暖かく感じた今日でしたが明日にかけて冷え込むようです。
さて、来年度予算を含む重要案件が上程される3月定例会が間近となりました。先般、1バレル100米ドルを超えたニュースもありました。
市民の生命線である【船とバス】問題にも大きく影響が出てくるでしょう。江田島市と広島/呉を結ぶ民間航路も限界に来ているのではないだろうか。
【江田島市交通船事業】も平成20年度に大いなる転換を余儀なくされる。平成19年度の決算見込みとしては、1億円の江田島市からの補助金を受けても4700万円の赤字見込み。補助がなければ1年で1億4700万円の赤字です。
大きな原因は、みなさんもご存知の原油高騰にあります。高速艇の燃料(軽油)価格は平成16年4月からみると平成19年1月は2.56倍。フェリーの燃料(A重油)価格は2.55倍となっております。
燃料消費を如何に合理化するか、が赤字を縮小することになるのですが、これはダイヤ改正などを含めた話となります。燃料消費を少なくするためにはスピードを落とすしかない。
ここでタイトルの【船舶速度と燃料消費の関係】の話となります。
一般的には、燃料消費はスピードの約3乗に比例する。船型によって何乗かというのは異なるが、一般的に2~3乗に比例する、とすれば大きく外れることはないようです。しかし、倍、半分までの計算になると、結構ずれが出てくるようです。
スピードを5%遅くすると、燃料消費は14%削減できる、というのが理論値です。
専門的な話となりますが、厳密にやろうとすれば、各船固有の【speed-powerカーブ】にもとづく、あるスピードでの馬力を算出し、各エンジン型式固有の【燃費率曲線】(横軸が馬力、縦軸が燃費率 (g/kw/h:1時間、1kw(馬力)あたり何g燃料を使うか)により船のスピードでの燃費が確認できます。
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