くもりのち晴れ
米空母艦載機の岩国移転問題と岩国市の新庁舎建設費をめぐる市長と議会の対立により、市長辞職にともなう【市民の声】を問う市長選挙が来る2月3日告示、10日投票の日程で執行されます。
2005(平成17)年10月、日米政府合意により厚木基地(神奈川県)からの空母艦載機部隊の移転案が公表されました。平成20年度完成予定の岩国基地滑走路沖合移設完了後に、艦載機を厚木基地から岩国基地に移すというものです。この時から今の【岩国問題】が始まりました。旧:岩国市の住民投票で約90%の市民が反対した基地移転。
平成の大合併による新:岩国市の【新市庁舎】建設財源。国は移転反対をする以上は補助金を凍結する、という強硬姿勢。
国が自治体をいじめている、という見方もある。一方で、日米同盟、防衛および外交問を考えると日本のどこかの地域が負担しなければならない、という見方もある。戦後の沖縄しかり、厚木だってそうだ。
江田島市においては、 2003(平成15)年に旧:沖美町がNLP(Night Landing Practice=夜間離着陸訓練)誘致問題で大いに揺れたことは市民にとって記憶に新しいことではないでしょうか。
江田島市のシンボルともいえる【旧:海軍兵学校】にしても、戦前から施設があることによる恩恵があったことも事実、さりとて江田島の平野部を占拠したことも事実。民家が急斜面に点在するのはそのためでしょう。明治時代に設置された警察署であっても【兵学校の拡張】によって何回か移転して現在の場所だそうです。
岩国だってもともとは帝国海軍の航空基地があり、敗戦後に米軍が継承したというものではないでしょうか。
いろいろな視点で考えていかなければならない難しい問題です。個人の尊厳(基本的人権)を尊重する【日本国憲法】であっても【国家利益】を優先することは否めない。
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